1997年2月20日No.233
■発行/(社)三原青年会議所
■編集/広報委員会
三原市皆実町1331-1
(三原商工会議所内)
TEL(0848)63-3515
FAX(0848)62-1141
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今年も2月の7日(金)から9日(日)までの3日間、最近ではめずらしくぽかぽかと暖かい小春日和の中、「三原神明市」が開かれ、市内外から数多くの人出でにぎわいました。暖かさも手伝ってか人通りも多く、三原小学校前の植木屋さんによれば、例年より1,2割多く売れたそうです。
三原市には400年以上の歴史を持つ「やっさ踊り」がありますが、この神明市の歴史は小早川隆景公による築城の時に始まったとされる「やっさ踊り」よりもさらに古く、室町末期であると考えられています。
「神明」とは「天地神明」と使われるように、神様全体を表すものでしたが、伊勢神宮の神威の広まるにつれて伊勢神宮を指すものとなりました。この伊勢神宮より下った下級の神主である「御師」が全国にその信仰を広め、三原に神明信仰がはいって来たのは、この御師の活動によるものと思われます。御師は室町期になってから活動を始め、それが旺盛になり全国的な規模を持つことになったのはその末期とされていますので、三原へも大体その頃にはいってきたようです。三原にはいって来た神明信仰は、それを特殊の宗教団体や政治的な町寄合のようなものにはせず、神社も造りませんでした。またそれ以前より行われていた「とんど」の行事の上にこの信仰をとりいれて一層りっぱな祭りとしました。小早川隆景公もこの祭りを見てその年の景気を占ったと言われています。また隆景公は、神祭に使う酒器である、瓶子を下げ渡されたとされており、現在も毎年神明祭の折りには御棚に飾り、祭りを営んでいます。
「神明市」は別名「だるま市」とも呼ばれていますが、このだるまは、江戸末期ごろより縁起物として売られているようです。三原だるまは早くに廃絶していましたが、「三原達磨保存会」と「三原郷土だるま育成会」によって復元され1992年(平成4年)より販売されるようになりました。三原だるまは全体が縦長で、まめしぼりをはちまきにしたもので、少し風変わりな形をしておりますのでご存じの方もいらっしゃることと思います。昔は小さなだるまを家族の数だけ買い求め、背中にそれぞれの名前を書いて神棚に供え、一年間の無事を祈ったそうです。東町に飾られている「日本一の大だるま」は現在の物が三代目で、昭和30年代に造られたものです。初代、二代がいつからあったのかはよくわかりませんが、三代目が40年近く飾られていることから考えると、150年以上前からあったのではないかと思われます。
以前はサーカスや口上を述べながら物を売る人たちも来ていましたが、今では様子が変わり、だるまと植木が昔の面影を伝えてくれるだけとなりました。
(参考文献:白松克太氏著「三原昔話」)
三原市の保健福祉学園都市構想の一環として、三原市民待望の県立保健福祉短期大学が出来て3年目を迎え、4月には全学年がそろいます。 今、大学生の皆さんはどういった生活を送り、そして三原についてどう思っているのでしょうか。彼らにとって三原は本当に住み良いまちと言えるのでしょうか。
そこで私達は県立保健福祉短期大学の学生5人をお招きし三原について率直な意見をお聞きしました。
司会 本日はお忙しい中お集まりいただき本当にありがとうございます。
今日は、大学生の立場からみた三原の印象や魅力また、要望などを聞かせていただければと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
まずは皆さんにお一人ずつ三原についての率直な意見をお聞かせ願えたらと思います。
山本 私は三原に来た当初は都会だなと思いましたし住んでみてとても便利なところだと思いました。でも、私の住んでいた所では誰とでも気軽に挨拶をしていましたが、こちらに来て近所の方とコミュニケーションをとることがあまりありませんね。
河合 私は広島の自宅から通学をしております。三原駅からはバスを利用していますが、運転手の方が親切にしてくれて、とても好印象を持ちました。
授業が6時頃まであり、帰る時に駅前や学園通りの周辺に街灯が少なく、暗くて困っています。それと7時をすぎたら人通りが少なくて寂しい感じがします。
前田 僕は長崎の出身で受験をしたのも広島でしたから入学して初めて三原を知ったのですが、新幹線も止まるし交通の便はいいなと思います。ですが、遊ぶところが少なく行くところが限られてしまいがちで若者っぽくない街だなと思いました。やっさ祭りには2年続けて参加させてもらっていますが、大好きです。
上田 僕は三次の出身なので地元には海がありませんがこちらには身近に海があるのがいいですね。景色がすばらしいと思います。それと、やはり遊びに行く所は限られてしまいますね。
戸政 僕は生活してゆくには静かでコンビニとかは沢山あるし暮らしやすい所だなとは思いますが、僕が一番驚いたのはゴミ袋にシールを貼って出さないといけない事です。
当初、僕は住民票を三原に移していなかったのでシールを配布していただけず実費でシールを買って貼っていました。また、なぜシールを貼るのかわからず疑問に思っていました。そんなことを思っている学生は僕だけではないと思います。
司会 なるほど、確かに市外から来られた学生さん達にはなじみのないシステムかもしれませんね。このシステムを理解していただけるように市民、行政側からも努力をしていかないといけませんね。
私達(社)三原青年会議所では環境に優しいまちづくりを目指して様々なイベントを行って参りました。
今後も市民の方達や県立保健福祉短期大学の皆さんと共に環境問題について話し合える場を作ったり、一緒に考える事業が出来ればと思います。
司会 ところで、皆さんは三原に対して良い印象をお持ちの様ですが就職をする街として三原を考えたことがおありでしょうか?
山本 私は出来れば地元での就職を望んでいます。実習をするにしても市外の病院で受ける事が多いですし、就職をするといった視点から見ると意外と三原との接点が少ないように思います。三原にも設備の充実した大きな病院か沢山あるので市内で実習が受けられたらいいと思いますし、研修センターのような物があってもいいと思いますね。
前田 私は三原での就職も考えています。というのは先ほど山本さんもいわれましたが、人口の割には設備の整った病院が多いと思います。これほど医療や健康について力を入れている市はそう多くはないと思うので、これから医療に携わっていく人間としてとてもいい環境だと思いますし、この三原ののんびりとしたムードも気に入っていますから。
上田 僕は就職は広島でできればと思っています。やはり都会への憧れですかね。
戸政 僕も住むには良いところだけど就職となるとちょっと考えます。
司会 どうも就職をするという視点では分が悪いようですね。私達(社)三原青年会議所も皆さんと意見交換等をして三原を知ってもらい、三原のファンになっていただき、就職も三原でといってもらえるようにしてゆかなかればいけないようですね。
司会 皆さんの大学では土、日曜日がお休みだと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
また、三原でアルバイトなどをされていますか?
山本 普段はなかなか忙しくて、下宿で勉強をしたり友達と遊んだりして過ごすことが多いです。でも時々は福山や広島に出かけて買い物をして楽しんでいます。
アルバイトは授業が6時過ぎまであることが多く、土、日も宿題やレポートにおわれてする暇がないのが現実です。学生は勉強が本分ですから当たり前といえば当たり前なんですが、4年制でもう少しゆとりがあれば他の資格を取れるようなカリキュラムを組むことも可能でしょうし、アルバイトも出来るかもしれませんね。
上田 僕もやはり、たまの休みには遊びに行く、と言った感覚で福山や広島に買い物に行きます。車でも電車でも近いですし、品揃えが豊富で僕達好みの物が沢山ありますから。それと映画なんかもよく見に行きます。三原では最新の映画が観れないから寂しいですね。
前田 僕も三原では買い物といったら食料品ぐらいで、服とかは福山や広島へ出かけますね。アルバイトは普段は時間的に余裕が無いので夏休みや春休みといった時に集中的にやるようにしています。
司会 どうも皆さん勉強が忙しくてゆっくり休日を楽しむといった時間が取りにくい様ですね。福山・広島に遊びに行かれるようですが、三原にはリージョンプラザの温水プールや体育館、宮浦公園、また夏には須波町の人工海浜公園などがありますので市内の施設をどんどん利用されて街に出かけてみてほしいと思います。また、私達ももっと三原のことをPRしていかなければいけませんね。
司会 ところで皆さん三原にはさつき祭り、やっさ祭り、神明市といった祭りがありますが参加されたり見に行かれたことはありますか?
前田 僕はやっさ祭りには2年続けて参加させてもらっていますが、一度踊ると病みつきになってやめらませんね。大好きです。
戸政 僕も大学で募った有志の人たちと一緒に踊りました。本当に楽しかったです。
はっぴも「大学を支える会」の人たちに用意してもらって助かりました。感謝しています。
山本 別のグループでは「人に優しい踊り委員会」を作って寿波苑の方達と一緒に踊れて、感動を分かち合えることが出来たことはとても貴重な体験だったようです。
戸政 さつき祭りでは綱引き大会に参加させてもらいました。あたたかくなった頃にあるので時期的にも良いし、楽しかったです。
河合 神明市については由来とか、だるまや植木と市との関係など、よくわかりませんが、冬にある祭りは少ないので楽しみにしています。
司会 神明市については市民の方でもよくご存じ無い方が大勢おられると思います。2月号の「やっさもっさ」の1面で紹介する予定ですので是非読んでみられたらより一層親しみがわくのではないかと思います。
司会 祭りといえばもう一つ、皆さんの祭り、学園祭がありますね。今日出席の方達の中には自治会の方もおられるということなので学園祭を開催するに当たって御苦労されたことなどがあればお聞かせ下さい。
前田 そうですね、去年も協賛広告の協力をお願いして市内を回ったのですが大学が出来たことを知らない方もおられたり、地域によって関心が薄いところがあったりして苦労しました。
河合 ですが、新たに協賛いただけた会社もあったり、「大学を支える会」の方達に会社を紹介していただいたりと色々協力していただいたので大変助かりました。それと、今後はタレントさんを呼んでコンサートなんか出来たらいいなと思っています。
市民の皆さんも、お気軽に大学祭に来ていただけたら嬉しいです。
司会 「大学を支える会」は商工会議所、医師会、高等学校長、青年会議所などで構成されており、三原のお店の紹介や場所などを掲載した「みはら・コンビニマップ」を発行するなどして学生の皆さんの生活を応援させてもらっていますがお役に立っているでしょうか?
前田 ええ、とても役に立っています。「コンビニマップ」を見て買い物をしたという友達もいますし、例えば、自転車修理をしてもらえるところを探したりするのにとても便利です。
司会 内容はどうですか?知りたい情報が掲載されているでしょうか
前田 去年作成されるときに、青年会議所の人達が私達のこんな事をのせて欲しい、こんな情報が欲しいといった要望を聞いて下さって、内容的にもとても充実した物になったと思います。このように私達の声を聞いてもらえるような場がもっとできればいいと思います。
司会 最後に学生の皆さんから青年会議所に期待すること、三原市に望むことなどがあればお聞かせ願いたいのですが。
以前、大学でアンケートを取った集計では、若者向けのファッションビルやショッピングセンター、大学周辺に書店、コンビニを誘致して欲しいといった要望があったようですが
上田 コンビニや書店といった日常の生活に関することはとても便利になってきたと思います。ですが、やはりデートスポットや公園といったぶらりと出かけられるような場所があればいいですね。
前田 僕は大学に例えば生協のようなものがあれば良いなと思いますね。それと授業が終わる頃には大学の食堂も閉まっているので仲間と話をしながらコーヒーを飲むこともできませんし、もう少し遅くまで開いてて欲しいですね。
河合 一番感じるのが、学生割引きの利く店が少ない事ですよね。広島ですと美容院でも料金が中学生、高校生、大学生、一般となっているのが普通ですが、三原では中学生、高校生、そして一般ですから私たち大学生にとっては割高に感じますよね。
戸政 そうそう、あと学生割引きの利く食堂も少ないと思います。学生用に料金を安く設定してある店も多いけど、学生割引があると聞けばみんな行きたくなると思います。
山本 私も同感です。それと、今日は青年会議所の皆さんとお話が出来て本当に有意義だったと思います。私達は地域の人達とコミュニケーションをとれる機会が少ないので今日のような場をもっと設定してもらって私達の意見も聞いて欲しいと思います。
私達もやっさ祭りやさつき祭り、そのほかの地域行事に積極的に参加して皆さんとコミュニケーションを取ってゆきたいと思っています。
司会 私達、青年会議所も皆さんの学生生活がより有意義になり、卒業後も、三原で就職したい、三原に住みたいといった方が一人でも増えていただけるよう活動を行っていきたいと思います。
本日は、お忙しい中、お集まりいただき本当にありがとうございました。
2年前に県立保健福祉短期大学が開学した時、率直に言って三原市民のほとんどが「これで三原は変わる。若者が街を歩き、長く低迷していた三原市の経済にもプラスになるはず」と、そのメリットばかりを期待していたのではないでしょうか。そして学生を迎える私達三原市民に「学生の皆さんに3年間の学生生活を充実したものにして欲しい。そしてできれば三原のファンになって、三原の地を第二のふるさとと思って欲しい。」という暖かい心がどこまであったのでしょうか。県立保健福祉短期大学というのは全国でも珍しく、その学生は全国から集まってきます。学生一人ひとりが「三原ってどんなまちだろう。」と思い、ワクワク・ドキドキした心で来るはずです。座談会の中では、残念ながらその学生のほとんどが三原について魅力を感じてはいない、まして就職をして社会生活を送ることは考えていないと述べています。
これまで私達は「大学が来たら何かが変わるだろう。」と受身でしか考えていなかったのではないでしょうか。しかし大学が出来て、大学生がまちを歩きはじめても私達の方からアプローチをしていかなければ何も変わりません。
この三原をもっとすてきなまちにして、卒業された後も三原を愛してもらえるように、市民、行政、諸団体が大学と一体となって、大学を核とした三原のまちづくりについて、考えてゆかねばならないと考えます。
がんばります! 今年のやっさ!!
キャンペーンテーマ大募集
三原やっさ祭り実行委員会では、『第22回三原やっさ祭り』を盛り上げるため、キャンペーンテーマ(キャッチフレーズ)を募集しています。
8月8・9・10日の3日間開催予定の三原やっさ祭りが、若者らしい大胆な発想と行動力を生かし、市民全員が気楽に参加できる祭りとなるよう頑張っています。
一人でも多くの市民に参加していただけるような、やっさ祭りにふさわしい、明るく楽しい、そして親しみやすいキャンペーンテーマをどしどし送ってください。
応募方法 ハガキ、封書、FAX、または持参。住所・氏名・年令・電話番号をご記入の上、右記までお申し込み下さい。作品は、15字以内(一人何点でも可)
募集期間 1997年3月7日(金)まで
賞 金 優秀賞 1点 3万円
結果発表 選考後、本人宛に発送をもってかえさせていただきます。
応募先 〒723三原市皆実町1331-1
三原商工会議所内
三原やっさ祭り実行委員会 まで
TEL(0848)62-6155
FAX(0848)62-5900
その他 採用テーマは、ポスター・チラシ等の印刷物すべてに使用します。
※応募作品の著作権は主催者に帰属し、作品は返却いたしません。
意味: 生誕500年を迎ると同時に、NHKの大河ドラマでも取り上げられている毛利元就は、「1本の矢を折ることはできても3本の矢を束ねると折ることはできない」と3人の子供の結束を促したとされています。
我々広島ブロック内の各青年会議所を12本の矢とし、ネットワーキングを進めながらそのベクトルを「明るい豊かなまちづくり」に合わせ、未来に向かってより一層の活動を行ってゆくことを表現しています。又、矢を放つ前には弓を引かなければなりません。これは、これまでの諸活動をあらわします。つまり、これまで培ってきた経験を基に未来の的をめがけ、12JC一丸となって進み、そして、この大会を市民県民に向けJC活動をアピールする場とし、小さなデモクラシーの風を起こすことを意味します。
日本の国技である相撲。その相撲を今ささえている若乃花、貴乃花が少年時代に活躍したのが、わんぱく相撲です。
礼を重んじる相撲をとおして、明日を担う子どもたちの心身の鍛錬と健康の増進を目的にはじめたわんぱく相撲も、三原では12回の歴史をもち、参加者も御調町・瀬戸田町・本郷町・甲山町・世羅町など広域に拡がりつつあり、約200人の子どもたちが国技館で行われる全国大会を目指して熱い戦いをくり広げています。
今年度、第13回わんぱく相撲三原場所は5月25日(日)さつき祭りと同時に宮浦公園で開催予定です。
子どもたちと一緒に築き上げてきたこの大会をますます実りあるものにするために、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
やっさもっさ新年号の新春座談会を読ませていただき、福祉学園都市構想の一環としてペアシティー西館の空床部分を利用して総合福祉健康センターができるということを知りました。現在三原市では県立保健福祉短期大学が開学し、今回の総合福祉健康センター等、ハード面の整備は順調に進んでいるように見受けられます。しかしながらそれを利用する私たち市民にはまだなじみが浅く、実際にどのような施設ができ、どのように利用していけばよいのかよく分かりません。三原市には既存の福祉会館がありますが今度できる総合福祉健康センターはそれとどういう点が違っているのでしょうか。具体的にどのような施設になり、どのように利用して行けばいいのかなるべく早期に市民にアピールすべきではないでしょうか。総合福祉健康センターが障害者の方のみでなく一般にも開放され、皆が利用でき、交流が深められる施設になることを願っております。 (港町・男性)
(社)三原青年会議所は現在、三原市及び近隣町村の40歳までの青年約80名(内、女性会員4名)で組織されています。そして、次代を担う青年としての指導力の開発や、「明るい豊かな社会」を構築するための社会開発運動に積極的に取り組んでいます。ぜひ、私たちと一緒に「明るい豊かなまち三原」をめざして活動してみませんか。
※詳しくは(社)三原青年会議所事務局までお問い合わせください。
〒723 三原市皆実町1331-1 三原商工会議所内
(社)三原青年会議所
会員拡大研修委員会宛
TEL(0848)63-3515
FAX(0848)62-1141
"やっさもっさ"では今年もモニターを募集いたします。私たち(社)三原青年会議所は市民の皆さまとのコミュニケーションを図り、愛され、親しまれる広報紙をめざしています。アンケートにお答えいただいたり、本紙に対するご意見、ご感想をお寄せいただくモニターの方を募集いたします。
1997年1月号〜11月号まで
〒723 三原市皆実町1331-1 三原商工会議所内
(社)三原青年会議所
広報委員会宛
TEL(0848)63-3515
FAX(0848)62-1141