1997年1月1日No.232
■発行/(社)三原青年会議所
■編集/広報委員会
三原市皆実町1331-1
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新年明けましておめでとうございます。1997年の年頭にあたり、この一年が皆様方にとって最良の年でありますよう心からお祈り申し上げます。
本年、私たち(社)三原青年会議所は創立35周年という記念すべき年を迎えます。これもひとえに皆様方の暖かいご理解とご支援の賜物と心より厚く御礼申し上げます。
さて、日本経済は累積した赤字国債や旧国鉄債務処理の問題、超高齢社会への移行に伴う国民の負担増など、戦後の右肩あがりの経済成長を前提に進められてきた政策の限界が来ており、経済政策の改革、政・官・民が共に痛みを分かち合わなければならない行財政改革等を終えなければ将来展望を描けない状況にあります。
さらに日本は21世紀初頭に、4人に1人が65歳以上という世界に例のない超高齢社会を迎えます。このことは、多くの障害者を抱える社会の到来をも意味します。誰もが老います。誰もが、いつ事故に遭い、車椅子の生活を余儀なくされるか分からないのです。今、私たちが行動することは、将来の自分自身に対する行動ではないでしょうか。
昨年、市制60周年を迎えた三原市は保健福祉学園都市構想を掲げ、広島県立保健福祉短期大学の誘致・開学に続き、本年11月の開設をめざして三原市総合福祉健康センターの準備をすすめています。ハード面の整備は目に見えて進展しているのですが、それと同時に、ソフト面でも、まち全体が「ひとにやさしいまち」、言い換えれば、「ひとがやさしいまち」になるよう考えてゆかねばなりません。
また、この作業を進めてゆく上で、地域コミュニティの再構築にも取り組まなくてはならないと思います。あの阪神淡路大震災からも、行政サービスの限界を超えてまちを支えるのは町内会などの地域コミュニティだということが明確になりました。
私たちがめざす社会は、地域を愛する心をもつ市民が主役となり「地域のことは我々の手で」と訴え行動する社会です。今の国の流れからみて、地方分権は進み、地域主権型社会の時代がやってきます。地域のことは、地域で考えて、地域で決め、そして地域で責任を取る。この姿勢を大切にしながら、ひとりでも多くの市民の方と手を携えて、まちづくりに取り組んでまいりたいと思います。
最後になりましたが、本年も「明るい豊かなまちづくり」を基本理念に、(社)三原青年会議所会員一丸となって若者らしく英知と勇気と情熱をもって、まちづくりに取り組んでまいります。
本年も皆様方の暖かいご理解とご支援を賜りますよう節にお願い申し上げます。併せて本紙「やっさもっさ」のなお一層のご愛読をお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
社団法人 三原青年会議所
1997年度 理事長 松野 諭
あけましておめでとうございます。さて、現在私達を取り巻く社会状況は環境問題、経済の低迷、政治の混迷など厳しいと言わざるをえません。そうした中、三原市では、三原保健福祉学園都市構想を掲げ、21世紀に向け、さらなる発展を遂げようとしています。
本日は山本清治三原市長と勝村篤博三原商工会議所会頭をお迎えし、(社)三原青年会議所松野諭理事長を交えて21世紀に向けたみはらの夢を語っていただきました。
理事長 本年もよろしくお願いいたします。
それではまず保健福祉学園都市構想について、お聞かせ願いたいと思います。県立保健福祉短期大学も開学3年目を迎え、学生も1学年から3学年まで揃いますが、その点もふまえてお話しをお聞かせ下さい。
市長 保健福祉学園都市構想のうち、総合福祉健康センターについては、県立保健福祉短期大学の誘致が決定した時点より計画を練ってきました。当初の段階ではペアシティ西館の空床部分を利用する予定でおりましたが、西館の3F・4F部分を総合福祉健康センターとして利用することとしています。学園都市構想としては、県立保健福祉短期大学と共に、総合福祉健康センター、研修センターが3本柱となっております。
今後、このセンターをどのように市民に利用してもらう施設とするか検討委員会での方向性が示されており、それに沿う形で整備を進めることとしています。初期の段階では、障害をもっておられる方やお年寄りの為の施設というイメージが強かったのですが、現在では若者も含めた全市民が交流できるふれあいの場としたいと思っております。
8年度と9年度で整備し、11月にはご利用いただけます。
会頭 県立保健福祉短期大学を4年制の大学にすることによって、10万人の観光客が三原に訪れたのと同じ経済効果が期待できると言われております。是非実現して頂きたいと思います。またその為には、市民が「県立保健福祉短期大学を4年制の大学にしてほしい」という声を上げ、その声を県にもっていく必要もでてくると思います。
先程、市長が県立保健福祉短期大学、総合福祉健康センター、研修センターを3本柱として挙げておられましたが、それに医師会病院等を加えた保健福祉ネットワークを作ってゆけたらいいと思います。そして、そのネットワークに若者を含めた市民一人ひとりが参加し、人に優しいまちづくりをしていただきたいと思います。
理事長 三原青年会議所が昨年5月に市に提出した提言書の中にも書いておりますが、福祉健康センターを、全市民が利用できる開かれたものにして頂きたいと思っております。
市長 ペアシティ西館2F部分がリニューアルオープンし、CDコーナーや書店も入っておりますので、多くの人が集まりやすくなったのではないでしょうか。
会頭 他の町では福祉センターはおよそ郊外にできておりますが、三原においては駅前という非常に便利な場所にできますので、全国でも稀なこの利便性を活かして、多くの人が気軽に入れるような施設にすべきだと思います。
市長 青年会議所からの提言書にも書かれておりますが、若者にも魅力を感じて利用してもらえる施設に是非したいと思っており、パソコン等を設置して、皆が気軽に体験することができるコーナーも作れたらと考えております。
理事長 来年、福祉短大の1期生が卒業される事になりますが、三原以外の場所で就職される方が大半だろうと思います。せっかく三原に来て勉強されたのですから一人でも多くの人に三原に残って就職して頂きたいと思います。そういう意味で、福祉短大の卒業生が安心して就職できるような受け皿作りも考えていただきたいと思います。
理事長 福祉短大も開学し空港へのアクセス道路やバイパス等の見通しも立ってきました。また広島空港の滑走路も2500mから3000mに延長され国際線の路線も拡大されるはずです。そうした中で三原市の位置づけをどのように捉えておられますか。
市長 西野町から空港へ抜ける道を空港へのアクセス道路として考えておりますが、現在西野の砂防事業、高坂のほ場整備事業に付随して県道の整備を進めております。
会頭 単なる空港へのアクセス道路としてではなく、生活、産業を含めた生活基盤道路として格上げをしていただかないといけないと思います。
滑走路が3000mになるのは平成13年で、あと5年かかるわけですがそうなると広島空港から海外に出かける人、海外から広島空港に来る人が増えてくると思います。その受け入れ態勢は今のところ十分にできているとは言い切れません。
森林公園の中にある空港は全国でも初めてで、「三景園」等の観光資源が沢山あるにも拘わらず、PRが不足しており、立ち寄る人も少ない状況です。
三原、竹原、東広島の三市にまたがる、多目的なコンベンショナルホールが必要であると思っております。また、三原に来て下さった人達が観光ルートを回遊してくれるような整備も必要だと思います。その意味も含めまして、貝野・古浜を結ぶツインブリッジ、高根・幸崎を結ぶ新三原大橋は是非ともほしいと思っております。
ハード面の整備にはお金と時間がかかりますので、優先順位を市民が選んでお願いしていかなければなりません。
理事長 先ほど会頭の言われました、ツインブリッジ構想についてもう少し詳しくお聞かせ下さい。
市長 ツインブリッジというのは、重要港湾である松永湾から貝野までの尾道糸崎港全体の港湾整備計画の中での計画で貝野から古浜に掛かる橋のことです。松永湾、尾道港の浚渫土で貝野沖を埋め立て、そこに橋を架ける計画になっております。来年度から港湾整備5カ年計画が始まりますので、その計画の中に盛り込んでいただけるよう要望しております。
会頭 ツインブリッジと高根と幸崎を結ぶ新三原大橋ができれば、島しょ部巡回道路となり、三原の発展に大きく寄与するのは間違いないと思います。そういった意味でも単なる生活、産業道路としての橋ではなく、横浜ベイブリッジのような、若者のデートスポットとか観光スポット等になるような橋にしていただきたいと思います。
理事長 沼田川の防災ステーション等、その他の都市基盤計画についてお話しをお聞かせ下さい。
市長 防災ステーションにつきましては予算がつき建設が決定しております。三原市民の憩いの場ができると思います。
理事長 快適に使え、後の世代にも残せるような、自然環境に配慮したハードの整備をしていただきたいと思います。
市長 阪神淡路大震災以降、快適の他に安全という面も考慮した整備をしていかなければならないと思っております。
理事長 ゴミの有料化が始まって3年目を迎えますが、どのような状況になっていますか。今後の課題等もふまえてお話しをお聞かせ下さい。
市長 現在、一般家庭においては一定量を越えた場合にシールを購入していただいておりますので、データを見る限りにおいて、普通の状態ではそんなに経済的な負担にはなっていないだろうと思っております。
シール制にして2割程度ゴミの量が減っており、市民の皆様方のご理解とご協力に感謝しております。
ゴミの処分場の容量につきましては新しく処理センターを建設中で有り30年間位は大丈夫だろうとは思いますが、ゴミの減量につきましては引き続きご協力をお願いしたいと思います。
理事長 当青年会議所でもリサイクルについて一昨年より専門委員会を設け勉強してきており、昨年は他の団体の方とともにリサイクルアドベンチャーフェスタを開催し市民の皆様にアピールしてまいりました。今年度もリサイクルの必要性について市民になげかけ、運動を広めていきたいと思っておりますが、行政ではゴミのリサイクル、分別収集についてはどのようにお考えですか。
市長 リサイクル法ができてから、いろいろと具体的な方法を検討している段階です。空き缶、段ボール等の自主的なリサイクルの奨励制度を作って実践していただいておりますので、これは大事にしてゆきたいと思います。また、量販店や店舗のご協力でリサイクルのルートを作っていただいておりますのでこれも大事にしてゆきたいと思っております。
現状では、燃やすゴミと燃やさないゴミに分別して頂き、燃やさないゴミを久井の不燃物処理工場で分別して、約60%をリサイクルしております。
リサイクル法の内容をみますと、各家庭にかなりの負担を強いるようになっておりますし、市にとってみてもかなり経費のかかる内容になっております。各家庭でのゴミの分別方法等は、リサイクル法が適用される段階で流れを見極めながらお願いしてゆきたいと思っております。
理事長 三原の祭り、とりわけ我々青年会議所も深く関わってきております「やっさ祭り」は、今年22回目をむかえますが、様々な問題が顕在化しつつあるように感じます。
商工会議所では、祭りについての提言書を作るように聞いておりますが、いかがでしょうか。
会頭 三原の祭りも人の流れ、参加団体等だんだん変わって来ておりますので神明市、さつき祭り、やっさ祭り等三原のすべての祭りについて審議会を設置し今後の祭りの在り方について考えてゆきたいと思っております。
県の行政、市の行政、JCの理事長、そして有識者の方を含め16人位で組織し、いろんな意見を出して頂き、それらを集約しながら今後進むべき道を検討し、一年間かけて提言をまとめたいと考えております。
市長 祭りの運営に際しましては関係団体の皆様には大変ご苦労をおかけ致しております。三原市と致しましても出来る限り協力させていただきたいと思います。
理事長 最後に三原青年会議所に対して期待される事があれば一言お願いいたします。
市長 若さを発揮してどんどん活動してほしいと思います。また、市に対してもどんどんと提言を出していただきたいと思います。
会頭 JC単独で事業をして満足するだけではなく、市民運動にまで発展させるような活動をしていただきたいと思います。
理事長 昨年も当青年会議所は健康と芸術を考えるフォーラムの中で様々な団体の方達と連携をとりながら活動しました。また、リサイクルアドベンチャーフェスタを開催した時も女性会、ソロプチミスト、ベンチャークラブ、パイロットクラブ等の方達と一緒に事業を致しました。これからも幅広い団体の方達と連携をとりながら、皆様と一緒に考えて事業を進めてまいりたいと考えます。今まで以上に輪を広げて、もっと声を大きくしながら活動してゆきたいと思います。
本日は大変お忙しい中、貴重なお話しをお聞かせいただきまして誠に有り難うございました。
第27回広島ブロック会員大会
三原JC創立35周年記念大会実行委員長
藤 原 聖 士
新年明ましておめでとうございます。平素は(社)三原青年会議所に対し、皆様方の暖かいご理解とご支援を賜り、誠に有り難うございます。
(社)三原青年会議所は、1962年に(社)尾道青年会議所のスポンサーにより全国で220番目の青年会議所として誕生し、本年で35周年を迎えさせていただくこととなりました。この間、チャーターメンバーより連綿と続く創始の精神を受け継ぎつつ、1973年に『瀬戸のインターチェンジ三原』構想を、1985年に「インターフェイスみはら21C」構想を、そしてまた1992年には「ニューグラビティみはら」構想を掲げ、明るい豊かなまち「みはら」を目指して微力ながら努力いたして参りました。
ここに創立35周年という節目を迎えるにあたり、今後、さらに20年後、30年後の「みはら」の姿を、「みはら」を愛する青年としての自由な発想で提言し続ける団体であるべく、努力してゆく所存でございます。
今後とも引き続き、皆様の御理解と御支援をいただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
第22回三原やっさ祭り実行委員長
福戸山裕弘
新年明けましておめでとうございます。1997年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
「やっさ踊り」は432年前の永禄10年(1567年)、戦国時代の智将とうたわれた小早川隆景による三原城の築城を祝って、老若男女が三味線・太鼓・笛などを打ち鳴らし、思い思いの歌を口ずさみながら踊りだしたのが起源だといわれています。このやっさ踊りを中心に市民総参加の祭りとしてスタートした「三原やっさ祭り」は広島県を代表する盛大なお祭りとなり、本年で第22回目を迎えます。
この私たちのふるさと共有のすばらしい財産である「三原やっさ祭り」を盛大に開催し、わがまちの益々の発展に活かすべく精一杯努力してまいります。
本年は8月8日(金)〜10日(日)に開催させて頂く予定です。
何卒、皆様方の暖かいご理解とご協力の程を宜しくお願い申し上げます。
昨年の12月をもちまして、私たち6名は、(社)三原青年会議所を卒業いたしました。青年会議所は満40才までの青年の団体です。私たちにとって、宝となる思い出ばかりです。これからも、明るい豊かなまちづくりに励む後輩たちをよろしくお願いします。
S31.11.28生 S62入会 (株)システムイン国際(代表取締役) |
S31.5.25生 H7入会 第一生命保険(相)(支部長) |
S31.11.12生 H3入会 月見幼稚園・高野山真言宗釜山寺 |
S31.8.21生 H1入会 (株)三原国際ホテル(副支配人) |
S31.2.12生 H3入会 (株)住創(代表取締役) |
S31.3.22生 S58入会 平木商店(専務取締役) |
古跡博美
S32.4.24生
(有)小西豆腐店
(専務取締役)
長期療養中のため休会しておりましたが、この度復会いたしました。残すところ1年となりましたが、何卒よろしくお願いいたします。
1997年度の三原JCは、松野理事長以下、下記の組織構成で活動してまいります。
(社)三原青年会議所は現在、三原市及び近隣町村の40歳までの青年約80名(内、女性会員4名)で組織されています。そして、次代を担う青年としての指導力の開発や、「明るい豊かな社会」を構築するための社会開発運動に積極的に取り組んでいます。ぜひ、私たちと一緒に「明るい豊かなまち三原」をめざして活動してみませんか。
※詳しくは(社)三原青年会議所事務局までお問い合わせください。
〒723 三原市皆実町1331-1 三原商工会議所内
(社)三原青年会議所
会員拡大研修委員会宛
TEL(0848)63-3515
FAX(0848)62-1141
"やっさもっさ"では今年もモニターを募集いたします。私たち(社)三原青年会議所は市民の皆さまとのコミュニケーションを図り、愛され、親しまれる広報紙をめざしています。アンケートにお答えいただいたり、本紙に対するご意見、ご感想をお寄せいただくモニターの方を募集いたします。
1997年1月号〜11月号まで
〒723 三原市皆実町1331-1 三原商工会議所内
(社)三原青年会議所
広報委員会宛
TEL(0848)63-3515
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