Junior Chamber International Mihara.

理事長所信

理事長所信

理事長所信

 

響心
~響かせよう想いを。いつも心にワクワクを~

はじめに

2005年、青年会議所の門を叩いた私は、自分の考えの小ささや未熟さに気付かされた。青年会議所には、自分の会社を経営しながらも、まちのことについて考える人がいる。歴史やマナーなど、さまざまな知識や教養に詳しい人がいる。仲間のために我が身を犠牲に出来る人がいる。私は、青年会議所とは人とひととで磨き上げられる学校のように感じている。このような魅力ある団体のおかげで、私は青年経済人として大きく成長させて頂いた。青年会議所と出会わなければ今の自分はないだろう。
そのような中、近年感じることがある。今、私たちは、このような魅力ある団体を通してまちづくり運動を展開しているものの、どこか負担意識に苛まれてはいないだろうか。そのような姿勢で活動していては青年会議所の魅力なんて伝わりようがない。青年会議所には40歳までという区切りがある。だから全力で駆け抜けてゆけるのだ。一年一年、全力で活動し、自身を成長させ、まちのために貢献しているという自負を持たなければいけない。そして、活動してゆくに当たり自らが楽しまなければ意味がない。自らがいやいや行なう事業に誰が魅力を感じるのか。誰も何も感じやしないだろう。事業を行なった後に、誰が、どのようになって欲しいのか、その本質を追求し続けてゆかなければならない。更に、その活動を、想いをしっかりと市民の心に響かせてゆくことが出来れば、三原が活気に溢れると確信する。

まちの将来を見据え着実な一歩を歩む

昨年、株価が1991年(平成3年)以来の2万円台を一時は回復し、景気の回復が期待されました。しかしながら、経済効果は一部の業種や地域に限定され、全体的な波及はあまり感じられません。また、東日本大震災から5年の月日が経過したものの被災地の復興は道半ばです。地震に限らず国内ではさまざまな自然災害に見舞われて、その対策に追われています。政治においては、集団的自衛権を核とした安全保障関連法案や原発の再稼働などは必ずしも国民の理解を得ているとは言いきれず、説明責任や今後のルール順守の徹底など課題を抱えています。これら多くの課題は一朝一夕に解決することはできません。
海外に目を向けると、過激派組織による非人道的且つ暴力的なテロ、ギリシャのデフォルト(債務不履行)問題に端を発したユーロ圏の経済不安や中国におけるバブル崩壊の兆し、日本を含めたさまざまな国家間による領土領海問題などが存在しています。これらの問題に対する明確な解決の糸口はつかめておらず、決して先行きが明るいと言い切れる状況ではありません。
それでも、いかなる時代においても青年会議所には国を、まちを豊かにしてゆく理想があります。その理想のためには、幕末の長岡藩に「米百俵」の故事がありますが、将来のための、人づくりのためには目先の利益にとらわれてはいけません。また、老子の言葉に「千里の道も一歩より」という名言があります。私たちは目先の利害にとらわれることなくまちの将来を見据え、着実な一歩を踏み出すところからすべてが始まるのです。

JAYCEEの資質を向上し、同志を増やす

近年、全国的に青年会議所会員は減少傾向にあり、今後の三原青年会議所も同様の感は否めません。現在、まちづくり団体は「JCしかない時代からJCもある時代」と言われるように、多くの団体が活動するようになっています。このような状況下において、私たち三原青年会議所が存在価値を見出してゆくためには、まずは物事の本質を見抜く視点を持ち、何事に対しても率先して行動する力、決して消えることのない情熱を持って、まちづくり活動に取り組んでゆかなくてはならないと考えます。まちづくりに対する熱い姿を市民に見せてゆかない限り、私たちに賛同者は現れてこないでしょう。
そのためには、まず私たち自身の学びが重要であると考えます。自身の事業を通じて、物事の本質を見抜く力を磨き、率先して行動することの大切さを腹に落とし込むとともに、各種セミナーや日本青年会議所のプログラムを通じて、優れた経営者の考え方、礼儀、会議のルールなどを学ぶことでJAYCEEの資質を向上させてまいります。そして、まちに必要とされる三原青年会議所であり続けるために、私たち一人ひとりが市民から必要とされるJAYCEEになれるよう会員の“志”を向上してまいります。
それと同時に、会員の拡大活動においては、これまでの入会候補者リストを徹底的に精査し、戦略的且つ具体的数値目標を掲げ取り組んでまいります。

日本人としての「心」を次世代へ引き継ぐ

戦後日本は、いわば与えられた平和と民主主義というべき価値観に甘え、慢心し、いつのまにか私たちが守るべき「日本人の誇り」は薄れてゆきました。また、世界に誇る高度経済成長を遂げつつもバブル経済や失われた20年を経て、短絡的で物質的な豊かさをいたずらに追い求めてしまった代償として自己中心的な思考が染みついてゆきました。その結果、自国を愛し他人を思いやる日本人の「心」は失われつつあるように感じます。
国家百年の計は教育にありという言葉が指し示す通り、国家を創る基軸である国民がその国の礎となる「心」を形成するには百年、3世代の変革が必要なのです。今こそ日本人は、あらためて自らの心に向き合い、日本人が日本人であるために、日本人の「心」を取り戻してゆくことが必要なのだと思います。その「心」を継承してゆこうとしている団体こそが青年会議所だと信じます。
2006年(平成18年)12月、59年ぶりに教育基本法が全面改正されました。改正の大きな特徴として、道徳心、公共心、愛国心など、日本人の心を育む教育目標が掲げられ、日本人が日本人として誇りを持って生きてゆくことの大切さが謳われています。中でも「道徳心」を学校で教育してゆくということは、新たな取り組みであり抽象的な部分が大きいように感じます。道徳心を、次世代を担う日本の子どもたちに継承してゆくために、今一度、私たちが道徳とは何かということに真剣に向き合い、学び、それを子どもたち、その親に伝播してゆかなければならないと考えます。

次世代を担う若者のために

昨年、公職選挙法が改正され、18歳から投票できることとなり、概ね240万人の有権者が増加し本年度実施される予定の参議院選挙から適用されます。満18歳の高校生にも投票権が与えられることとなりますが、投票することの意義を、若い有権者に正しく伝えてゆかなければ何の意味も持たないと考えます。このまちを担う若者たちに、選挙の大切さを伝えてゆくための事業を開催してまいります。
そして、このまちを担ってゆく次世代の子どもたちに伝えたいのは「三原の誇り」です。一言で「三原の誇り」と言っても人それぞれ想いは違うでしょう。やはりその中でも、450年もの長きに渡り受け継がれている伝統芸能の「やっさ踊り」が一番の三原の誇りになり得ると考えます。1市3町が合併して10年以上が経ちます。三原青年会議所も、やっさを中心としたまちの一体感を訴え続けて暫く経ちますが、まだまだ受け入れてもらえていないのが現実ではないでしょうか。本年度は、やっさに馴染みのない地域において、子どもたち、親、そして地域の大人が参加して出来る一つのイベントに、やっさのエッセンスを盛り込み、更に慣れ親しんでもらえる事業を展開してまいります。こういった事業を根気強く行なってゆくことで、やっさをキーワードにした三原市の一体感と誇りが醸成されるのだと確信します。

やっさ祭りはまちづくりにとって重要なファクター

三原を代表する祭りである「三原やっさ祭り」も40回を超えました。三原青年会議所も運営に当初から参画していますが、近年、過去3年以内の入会者が約半数を占める中、やっさ祭りへの関わりが浅いメンバーが多くなっています。三原やっさ祭り実行委員会の運営を理解し、祭りを成長させ醸成してゆくには、確信が持てないのが現状だと考えます。しかしながら、やっさ祭りは、私たちがまちづくり活動を行なってゆく上で、とても大切な機会であることを忘れてはいけません。今後、三原青年会議所は、やっさ祭りとの関わりをどのようにしてゆくのか、決意を新たにしないといけないと思います。もはや三原青年会議所の都合だけで、祭りの運営が変わるようではいけないのです。そこで、来年度以降へ向けて、三原青年会議所の意識統一を図り、その上で、三原やっさ祭り振興協議会に参画している諸団体へ、私たちの決意を伝えるとともに、今後のやっさ祭りにおける運営の方向性を協議してまいります。

まちの恒久的な繁栄のために

来年、三原市は「瀬戸内三原築城450年」を迎えます。日本全国、そして世界中に「三原」をアピールする絶好のチャンスが訪れます。しかしながら、さまざまな事業が展開されるであろう2017年だけに観光客が訪れたのでは意味がありません。このチャンスを活かし、その後の三原市の発展に繋げてゆかなければなりません。そのためには、地方創生が提唱される今、2017年(平成29年)を見据え、三原にある「たから」に磨きをかけてゆく必要があります。
まずは、築城450年に向けて“小早川隆景公”という三原の「たから」に着目し、選択と集中により三原市民の希望の光となるとともに、PDCAサイクルを活用して、2017年(平成29年)に最大限の効果を発揮できるよう事業を推進してまいります。
次に、三原市は明治時代以降、大工場の立地により近代工業都市として発展してきました。その中には、三原の「たから」が残されていると思います。その、過去の「たから」に着目し、継続的な事業を企画し実現することが出来れば、安定的な観光客が見込め、まちの発展に繋がるのではないでしょうか。そこで、本年度は、この「たから」を活かし、継続的な事業を実現するための準備を進めてまいります。
これらの「たから」を磨いてゆくことが、エキサイティングな三原を創造し、まちの恒久的な繁栄に繋がるのだと確信します。

私たちの想いを響かせよう

「言葉には魂が宿っている」そう思います。私たち三原青年会議所は1976年(昭和51年)から、一般社団法人 三原青年会議所新聞「やっさもっさ」を発行し続けています。今年はちょうど40年の節目に当たります。40年間脈々と受け継がれている「やっさもっさ」には、これまで活動されてこられた先輩方の「想い」が記されています。40年の節目に当たり、本来の紙面発行へのプロセス「何のために」「誰のために」という原点に立ち返り、今一度、紙面に書かれた言葉の重みを考えてゆかなければならないと考えます。そして、各委員会と連携し効果的なタイミングで記事を掲載するよう連携方法の確立に努めてまいります。
また、近年急速に発展してきたインターネットやSNS。この媒体と紙面との融合がなされれば、より分かり易く伝わりやすい広報が可能になることは言うまでもありません。上記の紙面発行の確立もしかり、紙面・HP・SNSの連携についても確立してまいります。そして、三原市民に愛される三原テレビ。三原市民からの反応は一番良いと言っても過言ではないでしょう。単に「やっさもっさ」の内容を伝えるだけではなく、より掘り下げた部分まで伝えてゆくとともに取材映像や音楽にもこだわり、更に親しまれる番組作りに取り組んでまいります。これらすべての広報活動において、広聴広報の理念に基づき活動してまいります。

繫がりを大切に

私たちが今日活動し続けられるのは、数多くの先輩方が築き上げてこられた信頼のおかげであります。その先輩方と交流することはとても有意義だと考えます。JC活動のみならず仕事においても、私たち現役会員が抱える悩みや熱い想いを伝えることが出来ます。経験豊富な先輩方から悩みの解決策、あるいは想いを実現させる方法など多くのアドバイスがいただけるのではないでしょうか。そこにまた一つ「JCの魅力」が転がっていると思います。
また、事業を行なうに当たり、市内または全国の関係各所と積極的に意見交換を行なってゆく必要があります。なぜならばその場は、私たちの想いを響かせる絶好の機会なのです。話をした当事者のみならず、この意見交換の内容を広報してゆくことで市民に私たちの想いを響かせることが出来ると考えます。そして、多くの方との繫がりこそが私たちの力となり、糧となるのです。

広島で開催される全国大会に向けて

本年度、全国大会が広島で開催されます。私たちは副主幹LOMとして一般社団法人広島青年会議所を下支えしてゆかなければなりません。更に、県内12LOMの団結があってこそ、この「広島大会」の成功がなし遂げられるのだと考えます。そのためにLOMを上げてしっかりとしたバックアップ体制の構築に努めてまいります。

おわりに

松下電器産業創業者 松下幸之助は下記のように述べている。

「熱意は、あたかも磁石が、鉄粉を引き付けるように周囲の状況を動かす。いかに才能があり知識があっても、熱意の乏しい人は絵に書いた餅に等しい。反対に、少々知識に乏しく、才能に乏しいところがあっても、一生懸命というか強い熱意があれば、そこから次々とものが生まれていく。その人自身が生まなくても、その姿を見て思わぬ援助、目に見えない加勢というものが自然に生まれていくものだ。その姿は、あたかも磁石が周囲の鉄粉を引きつけるように、熱心さが周囲の人を引きつけ、周囲の情勢をも動かしていく。」

熱意は磁石。この言葉に私たちの進むべき姿を映し出すことができるだろう。

家庭、職場、そして青年会議所、それぞれの立場において役割や職務に対し熱意を持って取り組んでいるかどうかを今一度、自分自身に問いかけてほしい。青年会議所の運動は「市民意識変革運動」である。そのためには、私たちが自らの言行を見つめ直し、家庭で、勤務先で、そして市民に対して、説得力のある背中を見せ続けてゆこう。
そして、自らがまちづくりを楽しむとともに市民が「このまちに生まれて良かった。このまちに暮らしているとワクワクする。」と思ってもらえるまちづくり運動を展開し続けよう。

最後に、これまで三原を愛する数多くの先輩諸兄が54年もの永きにわたり、営々と築いてこられました歴史と伝統ある一般社団法人 三原青年会議所 第55代理事長として、一意専心努力してまいる所存です。先輩諸兄並びに会員皆様の暖かいご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

花田章浩

 

お気軽にお問い合わせください TEL 0848-63-3515 受付時間 10:00 - 15:00 [ 土・日・祝日除く ]

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
PAGETOP

Copyright(C) 2016 Junior Chamber International Mihara. All rights reserved.